アイツとオンナノコと携帯電話と大きな月と手を繋いで帰った僕の夏の夜。
2004年7月26日 僕等の話蝉の鳴き声が降る夕暮れ。長い影を連れて歩く道。時折車の音が疾っていくが、過ぎ去ればシンとした夏の空気だけが残る。間隔の長い街灯がちらほらと点き始めた。
「今から来ないか? 面子が足らないんだ」
携帯から流れる声。ぼんやりとしていた僕は、相手のことを誰だっけなんて思いながら受け答えをする。そうだ、アイツだ。話のネタでも尽きて誘いに来たのか。ああ、わかってるよ。その為の僕なんだろ。駅前から離れればすぐにのどかな田舎道。そんな所を一人歩く。日は暮れた、影は月明かりに浮かんでまだついて来る。
慣れた足取りでインターホンを押してドアをノックすれば、いつものアイツの見飽きた顔。部屋に入れば見慣れない二人の顔。オンナノコ達だ。テキトーに挨拶を交わす。横を見ればアイツのしたり顔。ああ、わかっているよ。うん、いつものことだろ。
くだらない冗談と笑いあう空間。「かわいー」だの「すきー」だのが飛び交う不思議な空間。目の前のモノを消費するように時間が流れていく。後には何も残らない刹那さ。朝になれば僕もアイツも二人の娘も何も覚えてなくて、それは他の誰かでもそれほど変わらなくて。消費していく瞬間がどれだけ楽しくても、次から次へと足される記憶に押し出されて消えていく。笑い声、雑音。そんな目の前の顔がまた別の誰かに変わるだけの、そんな。
「そろそろ買出し行って来るよ」
消費できるものが減ってきた頃を見計らって声をかける。どこか逃げ出すように。僕はそれほどお酒を嗜まないし、家主不在を埋められるほどの技量は持ち合わせちゃいない。だから次の空白を埋める話題の準備のために早々に買出しを買って出たのだ。
「あ、私も行く」
「いいよ。ぱぱっと行ってくるから。待ってていいよ」
「や、一緒に行った方がラクだよ?」
そうか。この娘も手持ち無沙汰なんだな。残りの二人はさっきからいい感じ。うん。よし、行こうか。虫が合唱を続けるコンビニまでの道を二人、くだらない話で満たしながら歩く。彼女の友達の話。アイツの話。別れた彼氏の話。別れた彼女の話。夏だし、頑張らないとね。なんて笑いあったりしてなんとなく隙間を埋める。
コンビニで消費物を補充して、来た道をゆっくり引き返す。その途中で彼女が缶ビールを二つ引っ張り出して、一つこっちへ放ると笑った。缶を片手に見ていれば彼女は早速飲み始めている。…まあ、いいか。付き合い半分でビールを一口。うん、悪くない。
くだらない冗談を言い合いながら二人で一缶ずつ空けて、なんとなく手を繋いだ。空を見上げると月が酷く大きく目に映って、口を開けて見ていた。凄いねぇ、なんて彼女も呟く。間違いを恐れずに言えば、あの時、彼女も同じ月を見ていたんじゃないかと思う。なんだか上機嫌なまま、なんとなく二人で歌を唄って手を繋いだまま戻った。
それから何かあったかというと、そんなわけもなく。そういえば彼女の名前も僕は覚えていなかった。それでも手を繋いだ帰り道と大きな月は、あの時あそこにあった僕等の光景で。誰かの魔法か何かで騙されていたとしても、それはそれで悪くないんじゃないかと思った。
そんな夏の夜の話。
「今から来ないか? 面子が足らないんだ」
携帯から流れる声。ぼんやりとしていた僕は、相手のことを誰だっけなんて思いながら受け答えをする。そうだ、アイツだ。話のネタでも尽きて誘いに来たのか。ああ、わかってるよ。その為の僕なんだろ。駅前から離れればすぐにのどかな田舎道。そんな所を一人歩く。日は暮れた、影は月明かりに浮かんでまだついて来る。
慣れた足取りでインターホンを押してドアをノックすれば、いつものアイツの見飽きた顔。部屋に入れば見慣れない二人の顔。オンナノコ達だ。テキトーに挨拶を交わす。横を見ればアイツのしたり顔。ああ、わかっているよ。うん、いつものことだろ。
くだらない冗談と笑いあう空間。「かわいー」だの「すきー」だのが飛び交う不思議な空間。目の前のモノを消費するように時間が流れていく。後には何も残らない刹那さ。朝になれば僕もアイツも二人の娘も何も覚えてなくて、それは他の誰かでもそれほど変わらなくて。消費していく瞬間がどれだけ楽しくても、次から次へと足される記憶に押し出されて消えていく。笑い声、雑音。そんな目の前の顔がまた別の誰かに変わるだけの、そんな。
「そろそろ買出し行って来るよ」
消費できるものが減ってきた頃を見計らって声をかける。どこか逃げ出すように。僕はそれほどお酒を嗜まないし、家主不在を埋められるほどの技量は持ち合わせちゃいない。だから次の空白を埋める話題の準備のために早々に買出しを買って出たのだ。
「あ、私も行く」
「いいよ。ぱぱっと行ってくるから。待ってていいよ」
「や、一緒に行った方がラクだよ?」
そうか。この娘も手持ち無沙汰なんだな。残りの二人はさっきからいい感じ。うん。よし、行こうか。虫が合唱を続けるコンビニまでの道を二人、くだらない話で満たしながら歩く。彼女の友達の話。アイツの話。別れた彼氏の話。別れた彼女の話。夏だし、頑張らないとね。なんて笑いあったりしてなんとなく隙間を埋める。
コンビニで消費物を補充して、来た道をゆっくり引き返す。その途中で彼女が缶ビールを二つ引っ張り出して、一つこっちへ放ると笑った。缶を片手に見ていれば彼女は早速飲み始めている。…まあ、いいか。付き合い半分でビールを一口。うん、悪くない。
くだらない冗談を言い合いながら二人で一缶ずつ空けて、なんとなく手を繋いだ。空を見上げると月が酷く大きく目に映って、口を開けて見ていた。凄いねぇ、なんて彼女も呟く。間違いを恐れずに言えば、あの時、彼女も同じ月を見ていたんじゃないかと思う。なんだか上機嫌なまま、なんとなく二人で歌を唄って手を繋いだまま戻った。
それから何かあったかというと、そんなわけもなく。そういえば彼女の名前も僕は覚えていなかった。それでも手を繋いだ帰り道と大きな月は、あの時あそこにあった僕等の光景で。誰かの魔法か何かで騙されていたとしても、それはそれで悪くないんじゃないかと思った。
そんな夏の夜の話。
おはよう。
雑記放送の時間です。
僕は今、朝焼けの歌を聴いている。
夜を明かした目に柔らかい日差しでも眩しくて、涙が零れた。
もうすぐ逢えるかな?
まぁだだよ。
意地悪な声が聞こえた気がして、思わず笑ってしまった。
伝えたい気持ち。それさえも今は繋がらないけど。
いつでも努力が足りないらしくて、全ては僕がいけないらしくて。
僕の座席は今夜もなかった。
イタイ トマドイ を冗談に変えて、
乾いた笑いが悲鳴染みていないことをただ願っていた。
夜明けの街を歩けば何度も思い出す。
今にも消えそうなあの日の純粋を。
今日の電波
「寅さん 男はいないよ」
雑記放送の時間です。
僕は今、朝焼けの歌を聴いている。
夜を明かした目に柔らかい日差しでも眩しくて、涙が零れた。
もうすぐ逢えるかな?
まぁだだよ。
意地悪な声が聞こえた気がして、思わず笑ってしまった。
伝えたい気持ち。それさえも今は繋がらないけど。
いつでも努力が足りないらしくて、全ては僕がいけないらしくて。
僕の座席は今夜もなかった。
イタイ トマドイ を冗談に変えて、
乾いた笑いが悲鳴染みていないことをただ願っていた。
夜明けの街を歩けば何度も思い出す。
今にも消えそうなあの日の純粋を。
今日の電波
「寅さん 男はいないよ」
ノートの残りページは後何枚?
雑記放送の時間です。
何もないところに短い線を真横に引くと、そこに意味が出来る。
「一」とも取れるし、何かを区切る「線」にも見える。
最初はそれが面白かっただけなんだ。
そのうち、それらに規則があるのが見えてきて、いつしかその規則に縛られる。
色々なものを知って、自由を失ったのかもしれない。
していることは、ほとんど変わりがないのに。
真っ白な空白に何かを描くのが楽しかった昔と。
真っ白に完成している場所に間違いを記すことが怖くなった今と。
広げたノートの白いページに今日も取り返しのつかない過ちを犯して、
愛想笑いでそれを破り捨てる僕はきっと許されない。
もうとっくに丸めて捨てた紙くずがゴミ箱に収まりきれずに散乱しているのに。
今日の電波
「馬の耳に16連打」
雑記放送の時間です。
何もないところに短い線を真横に引くと、そこに意味が出来る。
「一」とも取れるし、何かを区切る「線」にも見える。
最初はそれが面白かっただけなんだ。
そのうち、それらに規則があるのが見えてきて、いつしかその規則に縛られる。
色々なものを知って、自由を失ったのかもしれない。
していることは、ほとんど変わりがないのに。
真っ白な空白に何かを描くのが楽しかった昔と。
真っ白に完成している場所に間違いを記すことが怖くなった今と。
広げたノートの白いページに今日も取り返しのつかない過ちを犯して、
愛想笑いでそれを破り捨てる僕はきっと許されない。
もうとっくに丸めて捨てた紙くずがゴミ箱に収まりきれずに散乱しているのに。
今日の電波
「馬の耳に16連打」
僕、の話。
雑記放送の時間です。
深夜、パソコンなんてまだ使ってなかった頃。眠れない夜。
家族も先に寝てしまって、ラジヲももう終わってしまって、
電波のノイズを聞きながら窓の外を眺めてた。
そんな狭い切り取られた風景に変化なんてなくて、
全てが眠って自分が一人で起きてる錯覚に陥った。
妙に焦る気持ちを抑えきれずに、外へ出て高速道路の高架橋まで走った。
息を弾ませ見通せば、遠くには街の灯り、
道路にはまばらだけれど車の光が流れていた。
それで、妙に安心して橋の金網に身体を預けてぐしゃぐしゃになるまで泣いた。
ああ、一人じゃないよなぁなんて当たり前のことを思ったり。
別に存在するだけで特別な繋がりもないのだけれど、
それが妙に嬉しかったり、情けなかったり。
今はあの頃よりも街も人も起きたまま夜を過ごしていて、
簡単に連絡を取る手段や確認する手段もあるけれど、
あの時の気持ちは、忘れないだろうなぁ。
そして、あの日の自分を愛しく感じるのはなんだろう。
あの日、酷く疲れて学校を休んで昼まで眠って、
誰かに頭を撫でられて幸せに埋もれていた。
太陽と埃の匂いを覚えてる?
今日の電波
「初歩的な推理だよ。ワトソン君は人殺しが大好きなんだ」
雑記放送の時間です。
深夜、パソコンなんてまだ使ってなかった頃。眠れない夜。
家族も先に寝てしまって、ラジヲももう終わってしまって、
電波のノイズを聞きながら窓の外を眺めてた。
そんな狭い切り取られた風景に変化なんてなくて、
全てが眠って自分が一人で起きてる錯覚に陥った。
妙に焦る気持ちを抑えきれずに、外へ出て高速道路の高架橋まで走った。
息を弾ませ見通せば、遠くには街の灯り、
道路にはまばらだけれど車の光が流れていた。
それで、妙に安心して橋の金網に身体を預けてぐしゃぐしゃになるまで泣いた。
ああ、一人じゃないよなぁなんて当たり前のことを思ったり。
別に存在するだけで特別な繋がりもないのだけれど、
それが妙に嬉しかったり、情けなかったり。
今はあの頃よりも街も人も起きたまま夜を過ごしていて、
簡単に連絡を取る手段や確認する手段もあるけれど、
あの時の気持ちは、忘れないだろうなぁ。
そして、あの日の自分を愛しく感じるのはなんだろう。
あの日、酷く疲れて学校を休んで昼まで眠って、
誰かに頭を撫でられて幸せに埋もれていた。
太陽と埃の匂いを覚えてる?
今日の電波
「初歩的な推理だよ。ワトソン君は人殺しが大好きなんだ」
221 なんて淋しげな囁きなんだろう
2004年2月20日 僕等の話どれだけ気を掛けても伝わらなければ――。
言葉は想いを越えず、散っていく。
雑記放送の時間です。
すぐそばにいる大切な誰かを傷つけてしまった痛みは、
自分のやけどのようにはすぐに気づけない。
じわじわと水面下で広がる鈍い熱は、大好きな人の心の深部まで冒す、低温やけど。
事の重大さに気づいた時に、気づけなかった自分の無神経さにまず打ちのめされる。
ごめん、と何度あやまっても、優しさを重ねても大切な人の痛みは癒されない。
そして、いつまでもいつまでも。取り返しのつかない痛みがここに残る。
そんなことを考えていたら今日も眠れず夜が明ける。
今日の電波
「心に円月刀(シミター)」
言葉は想いを越えず、散っていく。
雑記放送の時間です。
すぐそばにいる大切な誰かを傷つけてしまった痛みは、
自分のやけどのようにはすぐに気づけない。
じわじわと水面下で広がる鈍い熱は、大好きな人の心の深部まで冒す、低温やけど。
事の重大さに気づいた時に、気づけなかった自分の無神経さにまず打ちのめされる。
ごめん、と何度あやまっても、優しさを重ねても大切な人の痛みは癒されない。
そして、いつまでもいつまでも。取り返しのつかない痛みがここに残る。
そんなことを考えていたら今日も眠れず夜が明ける。
今日の電波
「心に円月刀(シミター)」
夢を見るように。
雑記放送の時間です。
そして…
愉しくて仕方ないことを突然いくつも思い出した。
物凄い大逆走。泣いたり笑ったり忙しい忙しい。
思い出しただけでこれだけ暖かくなるのは凄いな。
どうでもいいことばかりが妙に大切過ぎて、
馬鹿で悔やむことも多いけれど、馬鹿で良かったとも思える。
波の凹凸。不安定の証拠でもあるな。
必要以上の感情は歪みが起きるから結局よくない気もするけれど。
波が静まるのはいつか――。
今日の電波
「真剣10代喋り馬鹿」
雑記放送の時間です。
そして…
愉しくて仕方ないことを突然いくつも思い出した。
物凄い大逆走。泣いたり笑ったり忙しい忙しい。
思い出しただけでこれだけ暖かくなるのは凄いな。
どうでもいいことばかりが妙に大切過ぎて、
馬鹿で悔やむことも多いけれど、馬鹿で良かったとも思える。
波の凹凸。不安定の証拠でもあるな。
必要以上の感情は歪みが起きるから結局よくない気もするけれど。
波が静まるのはいつか――。
今日の電波
「真剣10代喋り馬鹿」
反転衝動。
雑記放送の時間です。
過失と後悔で身体に震えが来て力が入らない。
失敗に失敗を重ねた事態の上塗りはそろそろ取り返しがつかない。
弱いものを見れば虐めたくなる、長けているものには嫉妬を覚える。
酷い衝動は認めた上で抑えつけなければ、生きてさえ行けない。
鉄とたんぱく質の匂いで満たされた指が内出血を起こしている。
痛みと痒みと痺れと嘆きに陥落しきれず拳を握る。
ここを耐えれば、また退屈な明日が来るから――。
今日の電波
「こらっ! おじいちゃんの復活の呪文写し間違ってるじゃない!」
雑記放送の時間です。
過失と後悔で身体に震えが来て力が入らない。
失敗に失敗を重ねた事態の上塗りはそろそろ取り返しがつかない。
弱いものを見れば虐めたくなる、長けているものには嫉妬を覚える。
酷い衝動は認めた上で抑えつけなければ、生きてさえ行けない。
鉄とたんぱく質の匂いで満たされた指が内出血を起こしている。
痛みと痒みと痺れと嘆きに陥落しきれず拳を握る。
ここを耐えれば、また退屈な明日が来るから――。
今日の電波
「こらっ! おじいちゃんの復活の呪文写し間違ってるじゃない!」
自分の首を締めているこれはなんだろう。
雑記放送の時間です。
普遍、あるいは飽きが来ない。
本物だけど切れない。本当のときしか本気は出さない。
そういう生き方が自分としては美しいなと。
僕自身、文章を作るということについては相当自信があったりして。
実際には敵わないなぁと思うようなものが巷に溢れてて、まだまだなんだけど。
大きな勘違いから発生する自信はそれなりに、僕の原動力なんだよなぁ。
過去に捕らわれ過ぎないように。
未来に夢を見過ぎないように。
僕は今と付き合っていきたい。
理想論だけど、理想さえきちんと語れないのは、嫌だから。
今日の電波
「夢の超特急 新感染」
雑記放送の時間です。
普遍、あるいは飽きが来ない。
本物だけど切れない。本当のときしか本気は出さない。
そういう生き方が自分としては美しいなと。
僕自身、文章を作るということについては相当自信があったりして。
実際には敵わないなぁと思うようなものが巷に溢れてて、まだまだなんだけど。
大きな勘違いから発生する自信はそれなりに、僕の原動力なんだよなぁ。
過去に捕らわれ過ぎないように。
未来に夢を見過ぎないように。
僕は今と付き合っていきたい。
理想論だけど、理想さえきちんと語れないのは、嫌だから。
今日の電波
「夢の超特急 新感染」
199 アル・カポネ
2004年1月23日 僕等の話夜言呟いて戯れよう。
雑記放送の時間です。
なんだかとても欲張りになっている気がする。ただただ求め過ぎ?
もう少し質素に謙虚に生きましょうと囁かれている気がする。
分相応を弁えよ、かもしれないが。苦手だなぁ。
そらを見上げたら頭が空っぽになって言葉が浮かんできた。
昔、僕等はなにも持っていなかったような気がするのに。
とても幸せだったんじゃないかなぁ。
周りを見ると、生きるのに支障が出始めているくらい困ってる人がいたり。
爪先から削がれていくような気持ちを抱いたり。
それでも一生懸命で力強い生き方をする人達。
清く正しく美しく、なんてちっとも似合わないけど、そんな人達。
知らず知らず助けられてるんだろうなぁ。
溜め息ついて何度も省みる。何度も間違えてしまうけど。
俺は、何ができるのだろう。何をしてあげられるのだろう。
自分勝手な小悪党にできることなんざ痴れたことだろうが。
何か、少しくらいは…ねぇ?
今日の電波
「いいことアル・カポネ」
雑記放送の時間です。
なんだかとても欲張りになっている気がする。ただただ求め過ぎ?
もう少し質素に謙虚に生きましょうと囁かれている気がする。
分相応を弁えよ、かもしれないが。苦手だなぁ。
そらを見上げたら頭が空っぽになって言葉が浮かんできた。
昔、僕等はなにも持っていなかったような気がするのに。
とても幸せだったんじゃないかなぁ。
周りを見ると、生きるのに支障が出始めているくらい困ってる人がいたり。
爪先から削がれていくような気持ちを抱いたり。
それでも一生懸命で力強い生き方をする人達。
清く正しく美しく、なんてちっとも似合わないけど、そんな人達。
知らず知らず助けられてるんだろうなぁ。
溜め息ついて何度も省みる。何度も間違えてしまうけど。
俺は、何ができるのだろう。何をしてあげられるのだろう。
自分勝手な小悪党にできることなんざ痴れたことだろうが。
何か、少しくらいは…ねぇ?
今日の電波
「いいことアル・カポネ」
心と身体を蝕まれて。
雑記放送の時間。
身体が非常に痒くて痛い。
眠っている間か無意識にか掻き壊してしまったのだろうが、各部の皮膚が抉れている。
寒さで適温以上に温めた暖房や服で汗を掻いた箇所などが酷く痒い。
元々が、血の巡りがよくなると一緒に痒くなるという厄介なものなので。
抉ってしまったところから血が滲んで酷い有り様である。
だいたいこんな状態になると、つまんないことでいじけてしまう。
元々、自分に価値が見出せずに空っぽの空白みたいな心根があるのに。
いらいらして気分が悪くなって、それらが通り過ぎると空白に押し潰される。
つまりは余裕がなくなるのだ。
そんなことが度々ある、なんて…仕方がないのだけれど。
何をしているのか、何をしたいのか。
全部不明瞭になって現実が薄れていく感覚。
力が抜けて眠りに落ちるような意識の喪失感。
身震いするほどにキミが悪い。
今日の電波
「足が動かない……車イスで頑張るか、カラに閉じこもるか。」
雑記放送の時間。
身体が非常に痒くて痛い。
眠っている間か無意識にか掻き壊してしまったのだろうが、各部の皮膚が抉れている。
寒さで適温以上に温めた暖房や服で汗を掻いた箇所などが酷く痒い。
元々が、血の巡りがよくなると一緒に痒くなるという厄介なものなので。
抉ってしまったところから血が滲んで酷い有り様である。
だいたいこんな状態になると、つまんないことでいじけてしまう。
元々、自分に価値が見出せずに空っぽの空白みたいな心根があるのに。
いらいらして気分が悪くなって、それらが通り過ぎると空白に押し潰される。
つまりは余裕がなくなるのだ。
そんなことが度々ある、なんて…仕方がないのだけれど。
何をしているのか、何をしたいのか。
全部不明瞭になって現実が薄れていく感覚。
力が抜けて眠りに落ちるような意識の喪失感。
身震いするほどにキミが悪い。
今日の電波
「足が動かない……車イスで頑張るか、カラに閉じこもるか。」
優しさの意味もわからない頃。
雑記放送の時間です。
泣いても良いよ。
今、だけ。
今だけでいいから。
溢れるその気持ちを止めないで。
あの日の僕と君で居られるように。
だから泣いていようよ。
今は、泣いていようよ。
子供のままで。
今日の電波
「振られたんじゃない! 彼女を卒業したんだ!」
雑記放送の時間です。
泣いても良いよ。
今、だけ。
今だけでいいから。
溢れるその気持ちを止めないで。
あの日の僕と君で居られるように。
だから泣いていようよ。
今は、泣いていようよ。
子供のままで。
今日の電波
「振られたんじゃない! 彼女を卒業したんだ!」
188 カンジュセイ
2004年1月10日 僕等の話午睡からの覚醒。
雑記放送の時間です。
何故 私はそれを感じる事ができないのだろう。
普通は、君達は、皆は感じているそれを、私は感じ取れない。
何故、なのか。
感受性応答せよ。
今日の電波
「人の耳にドライアイス」
雑記放送の時間です。
何故 私はそれを感じる事ができないのだろう。
普通は、君達は、皆は感じているそれを、私は感じ取れない。
何故、なのか。
感受性応答せよ。
今日の電波
「人の耳にドライアイス」
185 オモシロモンドウ
2004年1月7日 僕等の話だからどうしたという問答。
雑記放送の時間です。
「どうだい、何か面白いことはないかい?」
「ない」
私は間髪を容れずに答えた。
「だからこんな所で文章を書き連ねている。
面白いことがないなら、面白いものを作ってやろうと。
…未だ失敗続きだがね。
それでも、ここを見て何かと反応をくれる人は居るものだ。
私の個人的なことであればそれが面白いがね。だから続けている。
君はどうだ?
人に訊ねるくらいだから面白いことはなさそうだが。
何か面白くなるように努力してみたか?」
今日の電波
「なまけて化石になっても、いいんじゃない?」
雑記放送の時間です。
「どうだい、何か面白いことはないかい?」
「ない」
私は間髪を容れずに答えた。
「だからこんな所で文章を書き連ねている。
面白いことがないなら、面白いものを作ってやろうと。
…未だ失敗続きだがね。
それでも、ここを見て何かと反応をくれる人は居るものだ。
私の個人的なことであればそれが面白いがね。だから続けている。
君はどうだ?
人に訊ねるくらいだから面白いことはなさそうだが。
何か面白くなるように努力してみたか?」
今日の電波
「なまけて化石になっても、いいんじゃない?」
戯言初め。
今日の雑記放送です。
生き方も文章もなにもかも、もっと上手くなって、君に爆弾を仕掛けよう。
その心にすっと潜り込むような自然さで。不意に発動する不敵なタイミングで。
そんな夢と企みを抱きながら、今は眠ろうと思う。
頭の中で不安の鐘が鳴り響いている
はずなのに
今は聞こえない
・・・なんてね。
今日の間違い
「俺は可能を不可能にする」
今日の雑記放送です。
生き方も文章もなにもかも、もっと上手くなって、君に爆弾を仕掛けよう。
その心にすっと潜り込むような自然さで。不意に発動する不敵なタイミングで。
そんな夢と企みを抱きながら、今は眠ろうと思う。
頭の中で不安の鐘が鳴り響いている
はずなのに
今は聞こえない
・・・なんてね。
今日の間違い
「俺は可能を不可能にする」
173 クウキョカン
2003年12月20日 僕等の話空虚感。
雑記放送の時間です。
特別なことは特別なかったし、嬉しいこともいっぱいあった筈なのに。
今、どこかギリギリのところに居る気がするのは、なんだろう。
全部が全部、どうでもよくなりそうな危うさがずっと付き纏う。
それと関連して、
何かやろうと思ってもできない時に「今、不調だから」なんてことを言うけれど、そんなことが続いてるならそれは不調じゃなくて、自身の実力不足なんじゃないだろうか。
言い訳にするにしても危う過ぎる気がするし、真剣に自分を省みる瞬間かも知れない。
例えば、
僕自身、文章を作るということについては密かに相当自信があったりして。でも実際には敵わないなぁと思うようなものが巷に溢れて、まだまだなんだけど。大きな勘違いから発生する自信はそれなりに、僕の原動力なんだよなぁ。
自分をしっかり認識しよう。
今まで付き合ってくれた心と身体に恥じないように、もう少し巧く扱おう。
今日の電波
「ある日、少女が空から降ってきたが、拾う者なし」
雑記放送の時間です。
特別なことは特別なかったし、嬉しいこともいっぱいあった筈なのに。
今、どこかギリギリのところに居る気がするのは、なんだろう。
全部が全部、どうでもよくなりそうな危うさがずっと付き纏う。
それと関連して、
何かやろうと思ってもできない時に「今、不調だから」なんてことを言うけれど、そんなことが続いてるならそれは不調じゃなくて、自身の実力不足なんじゃないだろうか。
言い訳にするにしても危う過ぎる気がするし、真剣に自分を省みる瞬間かも知れない。
例えば、
僕自身、文章を作るということについては密かに相当自信があったりして。でも実際には敵わないなぁと思うようなものが巷に溢れて、まだまだなんだけど。大きな勘違いから発生する自信はそれなりに、僕の原動力なんだよなぁ。
自分をしっかり認識しよう。
今まで付き合ってくれた心と身体に恥じないように、もう少し巧く扱おう。
今日の電波
「ある日、少女が空から降ってきたが、拾う者なし」
171 ドウッテコトナイサ
2003年12月18日 僕等の話ここだけ更新していればいいかなぁという気持ちもなくはない。
雑記放送の時間です。
詞を綴って書き留めて。
物語にもできずに、詩になりかけて。
殴り書きのような詞の欠片だけが増えていく。
全部が全部上手く行くとは思わないし、
それなりにやっていってる気がするのに。
なんだか失敗、大失敗。
責任取らされている気分。
それでも強気に、空回りでも気を吐いて。
どうってことないさ。
そう、どうってことないさ。
今日の電波
「イナガキメンバーのマリオカートはひき逃げぶっち切り」
雑記放送の時間です。
詞を綴って書き留めて。
物語にもできずに、詩になりかけて。
殴り書きのような詞の欠片だけが増えていく。
全部が全部上手く行くとは思わないし、
それなりにやっていってる気がするのに。
なんだか失敗、大失敗。
責任取らされている気分。
それでも強気に、空回りでも気を吐いて。
どうってことないさ。
そう、どうってことないさ。
今日の電波
「イナガキメンバーのマリオカートはひき逃げぶっち切り」
眩む感情。弾ける衝動。自制の律動。
雑記放送の時間です。
自分がどうしようもない人間だな、と思うことは多々ある。
決して善人ではないから、当たり前な感情なのかもしれないが。
それなりに良心の呵責はある。あるが故に開き直ってる節もある。
笑えるほどの悪意が滲む時さえあって、それをどうにかやり過ごしている。
そらを「見上げる/見渡す」
ぼんやりと「忘れていく/失っていく」
忘我の「快楽/陥落」
「いつまで/どこまで」落ちていく?
今日の電波
「今度のキアヌは舌をひっぱる」
雑記放送の時間です。
自分がどうしようもない人間だな、と思うことは多々ある。
決して善人ではないから、当たり前な感情なのかもしれないが。
それなりに良心の呵責はある。あるが故に開き直ってる節もある。
笑えるほどの悪意が滲む時さえあって、それをどうにかやり過ごしている。
そらを「見上げる/見渡す」
ぼんやりと「忘れていく/失っていく」
忘我の「快楽/陥落」
「いつまで/どこまで」落ちていく?
今日の電波
「今度のキアヌは舌をひっぱる」
造花が笑う。
雑記放送の時間です。
誰かのために何かをしてやりたいと思う。
微笑むことで相手が微笑んでくれればと思う。
無償の行為は美しく、善意は人の心を育む。
見返りを求めない想いは、人として尊ぶべきことだ。
だが、それを維持しようとしてはいけない。
無理を続ければ やがてそれは嘘という名の花を咲かせる。
人の心を傷つけてしまう刺のある花に。
今日の電波
「負け犬にさらに噛まれる様な人生ですね」
雑記放送の時間です。
誰かのために何かをしてやりたいと思う。
微笑むことで相手が微笑んでくれればと思う。
無償の行為は美しく、善意は人の心を育む。
見返りを求めない想いは、人として尊ぶべきことだ。
だが、それを維持しようとしてはいけない。
無理を続ければ やがてそれは嘘という名の花を咲かせる。
人の心を傷つけてしまう刺のある花に。
今日の電波
「負け犬にさらに噛まれる様な人生ですね」
160 セイイッパイイッパイ
2003年12月6日 僕等の話頭からっぽ文章体験あんびりばぼー。
雑記放送の時間です。
眠りの浅い朝の解答。
なんだかとても辛いことがあって、夢の中で泣いてみたよ。
そしたら少しだけ、気が晴れた。
久し振りに吸ってみた煙草が身体に酷く効く。
目に染みる。
困ったな、生きることに支障がでるほどに身体を蝕むのか、この煙。
消し忘れていたTVだけが、妙に明るい部屋。
ゆっくり焦げていくようなジジジという低い音がブラウン管から響いて重い。
世界はまだ昏い。
そういえば、あれから手の温度がどんどん下がっていってるみたいなんだ。
なにか大事なものが身体から抜けていく感じ。
ところで、手の冷たい人は心が温かい、って…あれは本当かなぁ。
本当だと思うよ。
君は僕の手を握ってそう言った。
おはよう。
その声で、今日も一日が始まる。
今日の電波
「元気がいっぱい 今はこれがせいいっぱい」
雑記放送の時間です。
眠りの浅い朝の解答。
なんだかとても辛いことがあって、夢の中で泣いてみたよ。
そしたら少しだけ、気が晴れた。
久し振りに吸ってみた煙草が身体に酷く効く。
目に染みる。
困ったな、生きることに支障がでるほどに身体を蝕むのか、この煙。
消し忘れていたTVだけが、妙に明るい部屋。
ゆっくり焦げていくようなジジジという低い音がブラウン管から響いて重い。
世界はまだ昏い。
そういえば、あれから手の温度がどんどん下がっていってるみたいなんだ。
なにか大事なものが身体から抜けていく感じ。
ところで、手の冷たい人は心が温かい、って…あれは本当かなぁ。
本当だと思うよ。
君は僕の手を握ってそう言った。
おはよう。
その声で、今日も一日が始まる。
今日の電波
「元気がいっぱい 今はこれがせいいっぱい」
共感できても感動できない。
雑記放送の時間です。
今を紡ぐ螺旋の糸。
絡まり途切れ、緩んで垂れて、張りすぎ切れて、解けて離れる。
そんなものを再度、繋ごうと西へ東へ。
あいつも、あの娘も、彼の人も、どうしているのだろうと言葉を掛ける。
変わり始めているのは青い鳥の声。
停滞するな。俯くな。
まだまだ、だから。
今日の電波
「今年の流行語大賞は【ま た お ま え か !】に決定しました。」
雑記放送の時間です。
今を紡ぐ螺旋の糸。
絡まり途切れ、緩んで垂れて、張りすぎ切れて、解けて離れる。
そんなものを再度、繋ごうと西へ東へ。
あいつも、あの娘も、彼の人も、どうしているのだろうと言葉を掛ける。
変わり始めているのは青い鳥の声。
停滞するな。俯くな。
まだまだ、だから。
今日の電波
「今年の流行語大賞は【ま た お ま え か !】に決定しました。」