140 イロイロ

2003年11月14日 僕等の話
色々なこと。
雑記放送の時間です。

《***》

僕が語らないのは、君が聞く気がないからで。
君は相槌や同意を求めていても、意見を求めているんじゃない。
だから、僕は君の話を聞いては相槌を打っている。
言いたいことはそれなりにあるよ。
でも君にとってそれは大した意味を成さないだろうしね。

僕は君の話を聞いている。
君は飽きるまで話をして、去っていく。

まあ、そんなことはよくあるよね。

《***》

身体だけが目当てなんだ、悪いかい?
快楽を食い散らかしてみたいんだ、我侭放題にね。
恥知らずに喉笛を鳴らして、鎖を引き千切るのも簡単だ。
ほら、止まっていた血の巡りも良くなるさ。
嫌がってごらん? 求めてごらん? きっと気持ちが良いよ?

…きっと、気持ちがいいよ。

《***》

麻薬のようなものさ。
ついつい手を出しては、ときに他のことが手に付かなくなってしまう。
血の匂いとか苦しい気持ちも、どこかできっと求めてる。
それだけじゃない、その先への快楽と期待感に高揚とするから。
馬鹿と強がりと淋しさと意地の協奏曲。

手を抜けないのは、そんなものがずっと絡んでいるから。

《***》

穏やかな冬の異邦人。休日の景色。横切る子供。
空を遮る雲と、隙間を刺し貫く陽の光。
かさつく指先を白い息で暖めながら歩いた先に小さな公園。

奏者のいないヴァイオリンの音。蛇口から虹の橋。犬と猫の恋人。
こんな不思議なところなら、僕はもう余所者じゃない。

そこに行くのに、パスポートはいらないんだ。

《***》

今日の電波
「いひひ旅立ち」

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